人的資本経営とは?
こんにちは!ディライトフルオフィスの風間恵です。
さて今回は、人的資本経営についての記事です。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
こんにちは!スタッフの神谷です。いつもご覧いただきありがとうございます。
今回は人的資本経営についての記事です。
人的資本経営という言葉を聞いたことがありますか?
現代企業においては、従業員の知識、スキル、能力といった無形の資産が企業の競争力の源泉となっています。この資産を「人的資本」と呼びます。人的資本を適切に活用することが企業の持続的成長につながります。
ここからは人的資本経営の重要性と、従来の人的資源管理との違いについて解説します。
人的資本経営とは、従業員の知識、スキル、能力を最大限に引き出し、企業の競争力向上につなげることを目的とした経営手法です。具体的には、以下のような取り組みが含まれます。
- 人材の確保・採用 優秀な人材を適切に評価し採用することが重要です。採用では、適性検査やグループディスカッション等を通じて、能力や人柄を多角的に判断します。
- 人材育成・能力開発 入社後も継続的に研修を実施し、従業員の能力向上を図ります。キャリアパスを明確化し、従業員自身のキャリア形成を支援します。
- モチベーション向上 適正な評価制度を設け、従業員のモチベーションを高めます。報酬体系や福利厚生の充実も重要です。
- 組織風土の改革 上意下達ではなく、従業員の自主性を重んじる風土をつくります。コミュニケーションを促進し、自由な発言を奨励します。
- 知識経営の推進
従業員が持つ知識・ノウハウを体系的に収集・共有するシステムを構築し、組織全体の知的資産を高めていきます。
人的資本経営では、従業員の能力開発が最優先されます。
採用では発想力やコラボレーション力が重視され、入社後も従業員自身がキャリアプランを設計できます。また目標設定は上長と従業員が対話を重ね、個々の強みを活かせる目標を共に設定します。評価も多面的な観点から行い、結果をフィードバックすることで一人一人の能力開発につなげていくのです。
さらに、専門の知識経営部門を設け、従業員の保有スキルを可視化し、社内の有識者を特定することで、最適な人材が案件に割り当てられるようになっています。人材の掛け持ちによるナレッジ共有も図られています。
人材が資本として経営方針に直結するような役割を担うのが特徴です。
一方、従来の人的資源管理では、従業員は単なる「経費・コスト」とみなされがちでした。年功序列の組織で業務内容を教えられるのみで、一人一人の能力開発は重視されていませんでした。
評価も上司の主観で行われ、結果は開示されないことも多くありました。
具体的な事例を見てみましょう。
ある大手製造業では、従業員は単なる「経費」と捉えられがちで、採用、配置転換、昇給・昇格などの人事制度は上位者主導で決められていました。
従業員自身の能力開発やキャリア形成は重視されておらず、オペレーターとしての役割を与えられるだけでした。
もちろんこれによって統率が取りやすくなる場合もありますが、従業員のエンゲージメントの向上や能力開発などはなかなか浸透しません。
一方、ある IT企業では、人的資本経営を積極的に実践しています。
採用では、単なる能力テストではなく、グループディスカッションなどを取り入れ、発想力やコラボレーション力を重視しています。入社後は、志向性に応じて複数の研修コースを用意し、従業員自身がキャリアプランを立ててコースを選択できます。
また新入社員に対して20%ルールを設けています。これは勤務時間の20%を本来の業務外の自由なプロジェクトに費やすことを奨励するものです。優れたアイデアが生まれれば、会社としてサポートする体制があります。
このように、人的資本経営では、人材は単なる「コスト」ではなく、企業の重要な経営資源と位置付けられています。従業員一人ひとりの能力向上を重視することで、組織全体の競争力を高めようとする経営手法なのです。
いかがでしたか?
優秀な人材を確保し、その能力を最大限引き出すことは、企業の持続的成長に不可欠です。人的資本経営を通じて、従業員の満足度と企業の競争力を同時に高めていくことが重要となります。人的資本への投資は決して無駄にはならず、中長期的に大きな収益をもたらすことでしょう。