アンコンシャス・バイアス

こんにちは!ディライトフルオフィスの風間恵です。
さて今回は、スタッフにアンコンシャス・バイアスについてコラムを書いてもらいました。
ぜひ参考にしてみてくださいね。

こんにちは!スタッフの神谷です。いつもご覧いただきありがとうございます。

今回はアンコンシャス・バイアスについてのコラムです。皆さんはアンコンシャス・バイアスという言葉を聞いたことがあるでしょうか?

アンコンシャス・バイアスとは誰もが持つ無意識の偏見のことであり、「自分では気づいていないものの見方や捉え方の歪み・偏り」のことを言います。

自身のこれまでの経験や知識、価値観や生活環境、信念などから、物事についての判断を無意識に行い、それが何気ない言動として現れます。自分では意識しづらく、偏見が生じていると認識できないため「無意識の偏見=アンコンシャス・バイアス」と呼ばれます。

これらは日常に溢れている何気ない言動に現れ、気にする必要がない些細なことだと見過ごされることがしばしば。
しかしこれらは社員やメンバーのモチベーション低下に関わり、さまざまな弊害が生じる可能性があります。

では「アンコンシャス・バイアス」にはどのような種類があるのでしょうか?

ここからはアンコンシャス・バイアスの例について紹介します!

①ステレオタイプバイアス
あるグループに所属するものには特定の特徴があると判断する傾向

ex)女性は気遣いができる/ゆとり世代は根性がない/男性の方が機械やITに強い

②正常性バイアス
危機的状況になっても、自身にとって都合の悪い情報を過小評価する傾向

ex)たまたま問題が起こっただけだ/うちの会社は大丈夫だろう/自分がハラスメントで訴えられることなどないだろう

③アインシュテルング効果
慣れ親しんだ考え方や価値観に固執し、他の視点に気が付かないか無視してしまう傾向

ex)リーダーは弱音を吐くべきではない/前例がない案は通らない/過去の成功体験にとらわれる

④ハロー効果
ある人物への普段の評価(好意や嫌悪感など)が、その人物に対する全ての評価に影響してしまう傾向

ex)自分を慕う後輩の評価が高くなる/誰のミスかわからないものを普段からミスしがちな人のせいにする

⑤対比誤差
自分を基準として他人の評価をしてしまう傾向

ex)自分ができないことをできる人が有能に見えてしまう/自分と同様のスキルを持つ部下の方が評価が高くなる

⑥慈悲的差別
社会的弱者やマイノリティに対して過剰に好意的になったり、過保護になったりする傾向

ex)子持ちの女性社員には重い業務を任せないようにする/1人でランチ休憩をする社員はかわいそうだと思う/障がい者は守らなければならない

⑦インポスター症候群
自分自身を過小評価し、可能性を閉ざしてしまう傾向

ex)どうせ上手くいかないだろう/責任者に推薦されたが、自分には無理だ

⑧意思決定のエスカレーション
過去の自分の決定を正当化するあまり、正当な判断ができなくなる傾向

ex)多くのコストをかけたプロジェクトの採算が合わなくなっても撤退しない

いかがでしたか?アンコンシャス・バイアスには主にこのような種類があります。


忘れないでほしいことは、これらは「誰もが必ず持つもの」であるということです。


つまりアンコンシャス・バイアスを持っていることが悪いことなのではなく、自分自身が持つ無意識の偏見の傾向を知り、認知することが大切だということです。


認知をすることで、部下を指導する際や人事評価の際などに、意識的に正当な評価をすることができます。

近年はアンコンシャス・バイアスのチェックテストも存在しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね!