“夏バテ”は体だけじゃない!休み明け社員のメンタルケアは?
こんにちは!ディライトフルオフィスの風間恵です。
さて今回は、夏休み明けのメンタルケアについての記事です。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
こんにちは!スタッフの河野です。いつもご覧いただきありがとうございます。
今回は夏休み明けのメンタルケアについての記事です。
夏季休業は、社員にとって心身のリフレッシュとなる大切な期間です。しかしその一方で、休み明けには「出社したくない」「仕事に身が入らない」といった“心の夏バテ”とも言える状態が散見されます。
この時期、企業が見落としてはならないのが、メンタルヘルスとエンゲージメントの急低下です。
■ 休み明けに忍び寄る「出社うつ」
休暇中にしっかりリフレッシュしたはずの社員が、いざ出社すると意外にパフォーマンスが上がらない――。これは一種の「出社うつ」とも呼ばれる状態で、以下のような要因が考えられます:
- 生活リズムの乱れと再調整の負担
- 仕事から完全に離れた反動によるストレス
- 休暇中に気づいた「今の仕事への違和感」
- 周囲と温度差を感じる(他の社員がやる気満々だと逆にプレッシャー)
つまり、休暇明けは社員のモチベーションがバラつきやすく、放置するとチーム全体の士気低下にもつながりかねません。
■ 「戻し方」を誤ると逆効果になる
よくあるNG対応は、「気持ちを切り替えよう!」という根性論や、いきなりのタスクラッシュです。
これはむしろ逆効果。社員の心理的安全性が損なわれ、サイレント退職(表面上は働いているが内心は離職準備中)を加速させる原因にもなります。
■ エンゲージメントを保つための“仕掛け”
休み明けは、エンゲージメントを再接続する絶好のタイミングでもあります。おすすめの施策は以下の通りです:
・「戻るための時間」を意識したスケジュール設計
出社初日は軽めの業務を組む、雑務・報告系にあてるなど、緩やかな助走を設けましょう。
・1on1の実施:「休暇どうだった?」から始める傾聴型対話
上司・部下の1on1で、あえて雑談から始めることで、仕事モードへの心理的ブリッジになります。
休み中に考えていたこと、感じたことなど、「内省」を言語化させるチャンスでもあります。
・朝会・短時間ミーティングの活用
全社朝礼ではなく、チーム単位でのカジュアルな朝会が有効です。最近あった良いこと・楽しかったことなどを共有し、ポジティブな空気をつくりましょう。
・心理的安全性の可視化(簡易サーベイの実施)
休み明けに「何にストレスを感じているか」を短時間・匿名で集め、即時対応できるようにしておくと安心感につながります。
■ メンタルは「自己責任」ではなく、組織課題
働き方改革や人的資本経営が求められるいま、メンタルヘルスもエンゲージメントも「経営指標」として捉える必要があります。
休み明けの社員の状態を「ただのやる気不足」と捉えるのではなく、組織側から働きかけることが、生産性と離職防止の両方に直結するのです。
■ 最後に
「夏休み明け」が、社員にとって「またこの職場で頑張ろう」と思えるスタートになるよう、“戻す仕組み”を持つことが、これからの組織づくりには欠かせません。
秋以降の成果を高めるためにも、今このタイミングで「メンタルとエンゲージメントの可視化」をぜひ見直してみてください。