秋は転職のタイミング?離職を防ぐにはどうしたらいいの?

こんにちは!ディライトフルオフィスの風間恵です。
さて今回は、秋の離職防止についてのコラムです。
ぜひ参考にしてみてくださいね。

こんにちは!スタッフの広瀬です。いつもご覧いただきありがとうございます。

今回は離職を防ぐにはどうしたらいいのか?というテーマのコラムです。


秋に離職者が増える理由と予防策

9月・10月は「キャリア再考シーズン」です。

企業の人事担当者にとって、9月から10月は注意が必要な時期です。
この時期は例年、退職を希望する社員が増える「離職シーズン」と呼ばれることがあります。なぜ秋に離職が集中するのか、そしてどう防げるのかを整理してみましょう。


■ なぜ秋に離職者が増えるのか?

  1. 夏季休暇で立ち止まる時間が生まれる
     休暇中に心身をリフレッシュする一方で、「このままでいいのか」と自分のキャリアを見直す社員が多く現れます。
  2. 転職市場が活発化する時期
     中途採用は下半期スタートに合わせて求人が増加。転職サイトの動きも活発になり、外部機会が目に入りやすくなります。
  3. 若手社員の“入社半年の壁”
     4月入社の新卒社員は半年が経ち、仕事の現実を理解し始める時期。やりがい不足や配属先とのミスマッチが理由で離職を考えるケースも少なくありません。
  4. 評価・人事考課への不満が表面化
     上半期の評価結果に納得できなかった社員が、「ここに居続けても正当に評価されない」と感じ、転職を決断することもあります。

■ 秋の離職を防ぐ3つの打ち手

1. 「キャリア対話」の機会を意識的に設ける

  • 定期的な1on1を活用し、社員が考えている将来像を傾聴する
  • 離職の芽は不満や愚痴として表れることが多い。傾聴と共感が早期発見につながります

2. 評価・報酬の透明性を高める

  • 評価基準をあらためて周知する
  • 「なぜこの評価になったのか」を説明し、納得度を高める
  • 公平感はエンゲージメントを左右する大きな要因です

3. 仕事の意味づけと成長実感を提供する

  • 若手や中堅には「自分の成長が組織にどう貢献しているか」を伝える
  • 小さな成功体験を認め、言葉にしてフィードバックする
  • 成長実感がなければ、社員は別の場所に活路を求めがちです

■ 組織に必要なのは「退職防止」より「定着戦略」

離職を防ぐことは重要ですが、単なる“引き留め”は逆効果です。
大切なのは、社員が「この会社で働き続けたい」と思える 定着戦略 を持つことです。

  • キャリアの選択肢を社内で用意する
  • 公平な評価とフィードバックを徹底する
  • 上司が部下を理解する仕組みを整える

これらを積み重ねることで、秋の離職シーズンも安心して乗り越えられるでしょう。


■ 最後に

9月・10月は、社員がキャリアを見直す大きなタイミングです。
人事としては「離職の芽を早めに見つけ」「納得感のある評価」「成長の実感」を仕組みとして用意しておくことが欠かせません。

秋から年末にかけては繁忙期や人事評価のシーズンも控えています。今のうちに 離職対策=定着戦略 を見直し、下半期を安定した組織運営でスタートしましょう。